Blog- ファッションセラピストのノート

2021.04.30 (金)
服のチカラ - case of Personal Styling

先日、ドラマのスタイリストさんがテレビに出られていました。現役70歳。

とても、言葉が美しく、服の持つエネルギーについて話されていました。

腑に落ちながら、流石だなぁと、とても嬉しい気持ちと共に励まされたように感じました。

自分が好きだなと思う服は買ってみる!

最初は似合わないかなと思っても、3回着てみると、 少し着方が見えてくる。似合う着方がわかるのだと言われていました。

私が帽子が似合わないと言われている方に、いろんな帽子のデザインを10個は被ってみると、必ず似合うデザインがあるとお伝えしているのですが、10個被っているうちに、帽子の被り方も考えながら被るようになると思います。

好きな服だからこそ考える楽しみがある!好きな服を買ってから考える!そこから服を着るということを考えていく人もいるなぁと、好きな服は必ず買ってみる!大賛成です!!

ドラマのスタイリストとしては、その役柄の人物像を何度も脚本、台本を読み込んで決めていきます。

そんなに読み込む必要があるんですか?

と、MCに聞かれておられました。

キャラクターのストーリー、その人の思いが見えないと服は選べないところが、パーソナルスタイリストでも一緒だなと思います。

商品を引き立てるためのスタイリング(CMでチョコレートをイメージ、ラーメンをイメージなど)や、人物に寄り添うスタイリング(映画、ドラマ、MV、パーソナル)などがあります。

人物に寄り添う、エンタメスタイリングの映画、ドラマなどは、映像の中の人物像のキャラクターを考えながら、着る人物のスタイル(体格、肌色、着る人物の着こなし)と合わせて、考えていきます。

パーソナル一般の方のスタイリングは、日頃どんな  ファッションに興味があるか?          どんなジャンルの映画、本などが好きか?好きな色、嫌いな色があるか?                5年後、10年後になりたい自分のイメージなどをカウンセリングしていきます。今、無くても問題ありません。

まだまだ可能性が続くあなたのストーリーを考えながら、今、必要な服を考えていきます。

相応のファッションって?

服にもパワーがあるので、少しづつ、年齢を重ねるごとに、お値段も高いものを選ぶことだと言われていました。

私など、いろいろ着てもらう楽しみを優先してあげたいけど、高いばかりが良いコーディネートでもないし、だからと言って、なんでも良いわけではないしと、年を重ねてのコーディネートを伝えるのに、ついつい長く喋ってしまいます。

ハッキリ、スッキリ!的を得ていて気持ち良い即答でした!

経験値からの統計と判断はさすがです!!(拍手)

年を重ねて、経験が増え、人間味が出てきているのに、

安い化繊や、粗い縫い目の雑なものは、いくら流行りなファッションでも似合いません。

すべてが、高級素材やパターンでなくても、靴、アクセサリー、ストール、ベルトなど、ワンアイテムだけでも、今の自分が、少し背伸びしたくらいの質の良いものを身につける。少しお値段が高くなることもありますが、そういうバランスを身につけることが大切です。

着たあと、全身、靴まで全身鏡で、正面だけでなく、横、後姿も見ることも忘れないように。

寒い時期も終わり、お世話になった厚手のニットやコート、インナー、マフラーなどは除湿と除菌に気をつけてお休みさせてあげて、これから迎える季節に着るものを整理する時期。

服のチカラを借りて、いろんな新しい発見や、楽しい時間を送っていただきたいと思います。

ファッションセラピスト MIZUE stunning mode

Mizue